挙式・披露宴の会場が確定していないふたりが、媒酌人と相談して、具体的に話を進めたいと申し出てくることがあります。その場合は、これまでに得た知識や体験を通してアドバイスはしても、決定権はふたりにありますから、自分の意見を押しつける態度はつつしみます。特に、ふたりの出身地が違うときは、慣習の違いから、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。媒酌人の心得として必要なことは、ふたりと、その両親の問に立って調整役に徹しきることと、どの程度のかかわりを持つかをはっきりさせておくことです。もし、全面的に任された場合は、親身になって相談に乗り、ふたりの判断で決定させるようにします。そして、いったん決定したことには、どんなことがあっても口を出さず、それに従います。また、挙式当日の媒酌人の大きな役割は、挙式に立ち会って、結婚の証人となることですが、当日は新郎新婦の親代わりとして、媒酌人は新郎の、媒酌人夫人は新婦の付き添い役もつとめます。当日は1時間ほど前に式場に着くようにし、本人や両親にあいさつをしたり、打ち合わせをします。当日、挙式前の媒酌人は新郎側の親族と同じ控え室を使う。挙式前の控え室は、新郎側と新婦側が別々になっていて、媒酌人夫妻は新郎側の部屋を使うことになっています。挙式が始まる前に、媒酌人夫妻は両家の両親と親族にお祝いを述べる習わしがあります。初めに新郎の控え室で、「本日はおめでとうございます。媒酌人の△△と申します。仰せつかりました大役を相つとめさせていただきます」というようにあいさつし、ついで新婦側の控え室へ行きます。あいさつがすんだら、式場の係員と式の手順などについて打ち合わせをします。また、披露宴の司会者とそこで最終的な打ち合わせをすることもあります。媒酌人夫人は、新婦のそばについて、リラックスさせるように気を配ります。このように、媒酌人は招待客とちがって多忙ですから、控え室に腰を落ち着けている時間はほとんどありません。