「名マンション」を売却

2011.07.06

「名マンション」を売却し、ほかの都心マンションに移り住む人が毎年少なからずいる。「もったいない」と調べてみると、高齢者が多く手放していた。理由を聞くと、「マンション自体はいいのだけれど……」という前置きで、「買い物がダメなのよ」と断言した。まず、不満のひとつはスーパーマーケットまで遠いということ。遠いといっても、都心部だから30分も40分もかかるわけではない。歩いて10分だ。10分だが、行きは下り坂で帰りが上り坂となる。買い物した品物を持って坂を上るのがつらいというのである。ふたつ目の不満は、そのスーパーマーケットが高級すぎるということ。広尾エリアは明治屋や紀ノ国屋など有名なスーパーマーケットがそろっている。そこには世界の高級食材が並んでいるし、レジを通したあと、店員が袋に入れてくれるなどサービスも満点。しかし、その分、値段が高く、「年金暮らしをしている高齢者にはストレスが溜まる」というわけだ。もちろん、広尾ガーデンヒルズを所有するような方々だから、生活に困っているわけではない。それなりの資産も持っている。しかし、まとまった資産は将来、寝たきりになったとき、介護つき老人ホームに入るための最後の保障。それには手をつけず、毎月入ってくる年金だけで暮らしていきたい。そうした理由から、住み替えを決意するのだ。