結婚についてよく考える人

2011.06.09

結婚についてよく考える人は、よく考えるからこそなかなか結婚しない。「今の生活を捨てられるかしら」とか「彼は本当に自分にふさわしい人なのかしら」等々、ああでもない、こうでもない、と考え込んでばかりいて、結婚を前に足踏みを続ける。しかし、その考え深さも、30歳を越え、35歳を意識したとき、1つのタイムリミットを迎える。考え深い彼女たちは、その考え深さを総動員してさらに深く考えるのだ。「子供を産むならグズグズしていては駄目だわ、マル高出産は避けなければ」と。そして、「もはや、これまで」の心境に達する。個人的には、私は物事を深く考える人が好きだ。自分がぐちゅぐちゅ悩むくせに、最終的には「ええい、面倒くさい。もう、どうでもいいや。どうにでもなれ」と、ヤケクソで行動を起こすところがあるので、最後まできっちりと考えを巡らす人に出会うと心から尊敬する。いいかげんなわが身と比べ、反省してしまうことも多い。ただし、結婚に関してだけは、その考え深さが禍するような気がしてならない。考えれば考えるほど、一歩を踏み出すのが怖くなり、躊躇する気持ちがつのるからだ。その挙げ句、大事なものを逃してしまっては何もならない。さらには、「マル高」が怖くて結婚するのもおかしいと思う。結婚すれば必ず子供ができるとは限らない。何よりも、好きな人ができたから子供ができるのであって、子供をつくるために誰かと一緒になるわけではないだろう。夫選びに“完璧な選択”を求めてはならない結婚を決心するときには、「ええい。どうにでもなれ」といったやぶれかぶれなところがないとうまくいかない。「この人は私にふさわしいかしら。うまくやっていけるかしら。子供を産むことを考えるとゆっくりはしていられないし…」と、さんざん考えた末に、「そうね、まあ、よさそうよね。こんなところよね。これにしましょう」という結論に達して結婚するのは、間違いがなさそうに見えて、どこかが大きく狂っているような気がしてならない。

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