一流ブランドの人気モデルだから、なんて、理由はダメ!それを身につけている自分かきちんとフィットしていなくては!時計は人なり。その人がどんな時計をしているかを見るだけで、キャラクターや嗜好、果ては生き方やバックグラウンドまで感じとれるから面白いんです。私の知る3人の編集者がまさに、そう。みんなベーシックで品のよい着こなしが得意なおしゃれな人たちです。全員が、同じネックレスを愛用しています。定番の“ティファニー”のダイヤモンドのクロス。なのに、3人の手元は、それぞれにまったく違うセレクトなんです。コンサバでフェミニンな40代の女性は“カルティエ”のダイヤモンド入りタンクという華やかな正統派。カジュアルな30代はボーイズサイズがほどよい大きさの丸いフェイスの“ペル&ロス”フェミニンモードな30代はアンティークの“ロレックス”というマニアックな選択。ね、こうして書き出して並べてみるだけで、3人の女性のキャラクターまで浮き彫りになる気がしませんか?もちろん、私も、いくつか愛用の時計を持っています。ひとつは2年前に買った“フランクミューラン”のクラシックなトノーで、ブラックフェイスにピンクゴールドの辛口な女らしさ。ひとめ惚れでした。当時、私はちょっと迷っていた時期で、なんだかこの時計が、私にパワーをくれるような気持ちになったんですね。思い切って手に入れたけれど、実はパンツスタイルの多い私の着こなしにぴたりと合って、ほどよく女らしさを演出。季節ごとにベルトを替えたりして、いつも私の人生の相棒です。もうひとつは、“カルティエ”のダイヤモンド入りパンテール。エレガントでリッチなつくりではあるけれど、四角いフェイスがカジュアルにも似合います。“フランクミュラー”がパワーをくれるなら、“カルティエ”は私に女らしさをくれる相棒。どちらも頼りになります。これからの人生を共に刻んでくれるのが時計。働く女性の時計選びはブランドでもトレンドでもなく、自分らしさの直感とフィット感を信じて動くのが吉、なのです。